メンタルの不調や心の病は、甘えや気合いが足りないから？

ただでさえグローバル化や多様性が推進されているこのご時世。社会人になると年代も考え方も違う人と関わる機会だけでなく、人間関係の悩みやストレスも増えるでしょう。日常のストレスに埋もれて息苦しくなっていませんか？

「心が疲れたな……」「休みたいな」と思っても

「そんなの気の持ちようなんだから」

「これだから最近の若い人は。私たちの時代はね……」

「そんなこと言って怠けたい（休みたい）だけでしょう？」

などといった、あなたのことを理解しようともしない心無い言葉をぶつけてくる人もいるわよね？

昔と今とでは時代も働き方もお給料だって違うというのに。

実際に公益財団法人日本生産性本部が2019年に行った「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査によると、32.0％もの企業が直近3年間で（企業内の）“心の病”が増加傾向にあるという結果が出ています。

ちなみに年代別に見ると“心の病”にかかっている割合が１番多いのが30代（次いで10～20代、3番目が40代）なのだそうよ。

結論から言います。メンタルの不調や心の病は、あなたが弱いからでも気合が足りないからでもありません！

誰だって疲れたら風邪をひくのと一緒で、心の風邪をひいているようなもの。
生涯を通じて約４人に１人が心の病にかかるとも言われているくらい、誰でもかかる可能性がありますし、適切な治療をすれば回復できるものなのよ＾＾

何がどうストレスになるのか？

適度なストレス（刺激）は人として成長するためには必要だとされています。
しかし、何がどうストレスになるのか？や、これくらいのストレスを受けるとこのくらいのダメージを受けるなどというのには個人差があります。

たとえば腹筋10回で疲れてしまう人もいれば、50回くらい余裕でできる人もいますよね？どのくらいで「疲れた」とか「しんどいな」と感じるかって、その人の体力やそのときの状況によって違うでしょう。

それと同じで、どこまでなら耐えられるのか？どのくらいのストレスなら病気になるのか？なんて、目に見えないのだから誰にも明確には分からないわよね。

同じストレスであっても乗り越えられる人がいる一方、参ってしまう人もいる。
日本を背負うスポーツ選手だってどんなに屈強な男性だって病むときは病みます。
原因や抱えているものも違いますし、“甘え”でも“怠け”でも“弱さ”でもなければ、気合いでなんとかできるものではありませんよね。

それに、私たちは生きているだけでストレスにさらされ続けています。

たとえば

新しい環境（人間関係の変化）
身体の病気やケガ
家庭の問題
ハラスメント
満員電車
天候の変化
騒音

などもストレスになるもの。
一見「え～、これはストレスじゃないよ」って思うようなものでも、心は病むことがあります。
さらにそれが自分の許容範囲を超えてしまうと

気分が沈む
元気や食欲が出ない
集中力や記憶力の低下（物忘れが多くなる）
判断力が鈍る
ネガティブ思考
悪口を言われているように感じる
感情の起伏が激しくなる
些細なことでイライラする
涙もろくなる
息苦しくなる
無気力感
寝ようとしても寝付けない（寝ても熟睡できない）
朝起きられない

このような精神的もしくは身体的な症状が出てきて、はじめてメンタルの不調や心の病だと自覚できたという人も……

それなのにどうして理解してもらえないことが多いのでしょうか？

心の不調が理解してもらえないのは、認識が違うから

心の病は本人が苦しんでいたとしても、パッと見や振る舞いからは分かりにくいもの。
知らないうちに無理をさせたり悪化させたりすることもあり得ます。
自分はもちろん、身近な人がメンタルの不調を経験していないと、良く分からないという人が多いでしょう。

職場だと上司に理解してもらえない人が多いように感じますが……それはズバリ、生きてきた時代や環境が違うから！

メンタルの不調や心の病に理解を示してくれない人が「甘え」や「怠け」などということを言うのでしょうけれど、「辛く苦しいのは皆同じ」「自分も昔は苦労したんだから、お前も苦労して当然だ」などという持論を持っていることが多いです。
このように認識が違い理解しようとしてくれないので、理解してもらえないということが生まれているのでしょう。

ですが悩みを気にしすぎたり１人で抱え込んでしまったりしては、余計にメンタルの不調につながってしまいます。
どうすればいいの？という人のために、３つの対処法をお話します。

心が病んでいるかも……と感じたらどうすればいいのか？

まずは自分のことを知る

まずは自分と向き合い、自分自身のことを理解しましょう。
そうすることで、一定のストレスがかかったときの状態や対処法が分かります◎

自分と向き合うことは怖いことですし、できれば避けたいわよね？でも、そこから逃げていては良くなるものも良くなりませんし、また同じことで悩むことに繋がるかもしれません。できる範囲でいいので少しずつ自分と向き合って、どんなときにストレスを感じるのか？や、ストレスを感じるとどんな不調が起こるのか？どのような気持ちになったのか？楽しいと思うこと、やりたいことなどもノートやスマホのメモなどに書いてリスト化しておくと、いつかあなたの助けになりそうです。

その

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