感情をうまく表現できる子どもを育てる魔法の言葉がけ

子どもの「気持ちを言えない」悩みに気づいていますか?

「泣いてばかりで、何が嫌なのか言ってくれない」

「イライラして怒るけど、理由を話してくれない」

「学校であったことを聞いても、『別に』『普通』としか言わない」

子どもが感情をうまく言葉にできないと、ついヤキモキしたり心配になったりしてしまいますよね。もしかしたら、「うちの子は気持ちを言葉にするのが苦手なのかな?」と悩んでいるママ・パパもいるかもしれません。

でも、安心してください。これは決してめずらしいことではありません!

子どもは大人と違って「自分の気持ちを整理して表現する力」がまだ発達途中。だからこそ、感情を押し込めてしまったり泣く・怒るといった行動でしか表せなかったりするだけなのです。

この記事では、子どもが感情を素直に、そして適切に表現できるようになるための方法をわかりやすく解説します。親ができるサポートの仕方、日常生活で取り入れやすい工夫を具体例とともに紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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なぜ感情表現が大切なのか?

「気持ちを言葉にする」というスキルは、子どもが健やかに成長するために不可欠です。感情表現が豊かになることで、子どもは3つの大きな強みを身につけます。

  1. 自己肯定感を育むから
    自分の気持ちを素直に表現し、それを受け入れてもらえる体験を繰り返すことで、子どもは「ありのままの自分でいいんだ」という安心感を得ます。この感覚こそが、自己肯定感の確固たる土台となり、将来の人間関係や社会生活にも良い影響を与えます。
  2. ストレスをため込みにくくなるから
    感情を押し殺してしまうと、ストレスや不安が体調不良や問題行動として現れることがあります。たとえば、お腹が痛くなったり、物に当たったり、かんしゃくを起こしたり。感情を表現することは心のデトックスになり、ストレスを溜め込みにくい心をつくります。
  3. コミュニケーション能力が高まるから
    自分の気持ちを相手に伝えられるようになると、人間関係のトラブルが減ります。友達や先生との間で誤解が生まれにくくなり、スムーズなコミュニケーションが取れるようになります。これは、社会性を育む上で欠かせない力ですよね。

子どもが感情をうまく表現できない原因

感情を表現する「言葉」が足りないため

子どもは語彙力が未発達(*1)です。「悲しい」「悔しい」「不安」といった気持ちを表す言葉を知らないと、それをうまく伝えられません。語彙がないと、自分の感情がどういうものかも理解しにくくなります。

参考文献
*1:https://ohka.repo.nii.ac.jp/record/96/files/OH17_053-064.pdf

親や大人に否定された経験があるから

「泣かないの!」「怒るなんてダメでしょ!」と感情を否定される経験が多いと、子どもは「自分の気持ちを表現してはいけない」と学習してしまいます。その結果、感情を押し殺すようになり、心を閉ざしてしまうようになるのです。

周囲に遠慮してしまう性格だから

感受性が豊かで、周囲の顔色を伺う子どももいます。「怒ったら嫌われるかも」「迷惑や心配をかけちゃいけない」という気持ちから、自分の本音を隠し、我慢してしまうことがあります。

感情をうまく表現できない子どもの特徴

感情をうまく表現できない子どもは、言葉の代わりに行動や体のサインで気持ちを伝えようとします。

1.行動で感情を出してしまう

  • ちょっとしたことで泣いたり怒ったりする
  • イライラすると物に当たる、黙り込む
  • 不安や緊張が強いと「お腹が痛い」「気持ち悪い」と体の不調を訴える
  • 無表情になりやすく、気持ちが読みにくい

言葉で気持ちを表せないため、行動や身体反応に出やすいのが特徴です。

2. 言葉での表現が乏しい

  • 「別に」「普通」「わからない」と答えることが多い
  • 嫌なことがあっても「大丈夫」とごまかす
  • 「悲しい」「悔しい」「恥ずかしい」など、感情を表す言葉をあまり使わない
  • 自分の気持ちを説明しようとしても、うまく言葉が出てこない

語彙力が育っていない場合や、気持ちを言葉にする習慣がないと、この特徴が出やすいです。

3. 心の内面で起こりやすいこと

  • 親や周囲の反応を気にして、感情を抑え込む
  • 「怒ったら嫌われるかも」と思い、我慢する
  • 感情を否定された経験(「泣くな!」「そんなことで怒るな!」)が多く、自分の気持ちに自信を持てない
  • 自分の感情に気づく力(自己理解)が弱く、「なぜ嫌なのか」整理できない

内面で「感情=悪いもの」という思い込みができてしまい、表現を避けてしまうのです。

4. 生活の中で見られるサイン

  • 学校や友達のことをあまり話さない
  • 「友達とけんかした」といった具体的なエピソードを言わず、感情を隠してしまう
  • 先生や友達に気を使いすぎて、自分の意見を言えない
  • 親に甘えることが少なく、自立しているように見えても実は心の中でため込んでいる

このように感情をうまく表現できない子どもは、

  • 行動や体調で感情を示す
  • 言葉での表現が乏しい
  • 周囲に気を使って我慢する

といった特徴があります。このような子どもには「言葉を教えてあげる」「感情を否定しない」「安心して話せる場をつくる」ことがとても大切です。

感情を豊かに表現できる子どもを育てる7つの方法

では、どうすれば子どもが自分の気持ちを素直に表現できるようになるのでしょうか? 日常生活で取り入れられる具体的な方法を7つご紹介します。

感情に名前をつけて「代弁」してあげる

「今、悲しかったんだね」「それは悔しいね」「びっくりして怖かったんだね」と、親が子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。これを繰り返すことで、子どもは自分の感情に名前があることを学び、「この気持ちは悲しいっていうんだ」と理解できるようになります。

その
1

絵本や物語、アニメで「感情」を育む

感情が豊かに描かれた絵本やアニメを一緒に見て、「この子はどんな気持ちだと思う?」「どうしてこんな顔をしているのかな?」と問いかけてみましょう。架空の登場人物を通して、感情のバリエーションを学ぶことができます。

その
2

親自身が「お手本」になる

「今日は仕事で疲れてイライラしているんだ」「美味しいご飯が食べられて嬉しい!」などと、親が自分の気持ちを素直に言葉にして見せることも大切です。子どもは親の姿を見て感情表現を学びます。

その
3

安心して話せる環境をつくる

  • 子どもの話を最後まで遮らずに聞く
  • 「そんなことで?」と感情を否定しない
  • 「教えてくれてありがとう」と、どんな小さな気持ちの表現も受け止める

家庭がどんな感情を出しても大丈夫な「安全な場所」だと感じられれば、子どもは心をオープンにできます。

その
4

感情表現を遊びに取り入れる

  • 感情カード遊び: 「うれしい」「かなしい」「おこった」などの感情カードを使い、その時の気持ちを話す
  • 表情ゲーム: 「怒った顔!」「笑った顔!」と親子で表情を真似し合う
  • 感情日記: 「今日楽しかったこと」や「嫌だったこと」を、絵や短い言葉で書いてみる

遊びながらだと、子どもは自然に感情と向き合う練習ができます。

その
5

感情を出すことを「褒める」

「泣いて伝えてくれてありがとう」「怒っているって言えたの、すごいね」と、感情を表現できたこと自体を肯定的に捉え、褒めてあげましょう。この体験により「感情を出していいんだ」という自信が、次の行動につながります。

その
6

親自身の「心のゆとり」を持つ

子どもの気持ちを受け止めるには、親自身に心の余裕が必要です。親がいつもイライラしていては、子どもは安心して感情を出せません。

  • 自分の好きなことを楽しむ時間をつくる
  • ストレスを溜め込まず、夫婦や友人に相談する
  • 子どもの前で「落ち込んだときの立ち直り方」を実際に見せる

親が感情と上手に付き合う姿は、子どもにとって最高の見本となります。

その
7

親が注意したいNG対応

  • 「泣かないで!」「我慢しなさい」と感情を抑え込ませる
  • 親の機嫌で子どもの感情表現を受け入れたり拒否したりする
  • 感情を軽視して「そんなの大したことない」と片づける

これらは子どもに「気持ちを出しても無駄」という学習を与えてしまうため、注意が必要です。

最後に親子でできる感情表現トレーニングワークシートをご用意しました。ぜひ参考にしてみてくださいね^^

親子で一緒にできる!感情表現トレーニングワークシート

~トレーニングワークシートの使い方~

  • 毎日1回(寝る前や夕食後など)、親子で一緒にやるのがオススメ
  • 書いたシートをためておくと、子どもの気持ちの変化や傾向が見えてきます。

親も一緒に書くと「親子の気持ち交換ノート」になり、信頼関係が深まります。

1.今日の気分をえらぼう

今の気持ちに近い顔を〇で囲んでね。

😊 うれしい

😢 かなしい

😡 いらいら

😨 こわい

😲 びっくり

😌 ほっとした

😴 つかれた

💖 わくわく

2.どんなことがあった?

今日の出来事で、その気持ちになったことを一つ書いてみよう。

(例:「友だちに手紙をもらってうれしかった」「体育のときに失敗してかなしかった」)

3.気持ちを色であらわそう

自分の気持ちを色にすると、どんな色?

クレヨンや色鉛筆で塗ってみよう。

□ 赤 □ 青 □ 黄 □ 緑 □ ピンク □ 黒 □ 白 □ オレンジ □ 紫

4.感情を体で表してみよう

「うれしい」「かなしい」「おこった」「こわい」など、1つ選んで顔や体で表現してみよう。

(親子で一緒にやると楽しいです!)

5.親子で話してみよう

お子さんが書いたことを見て、親が次のように声をかけてあげましょう。

  • 「そうだったんだね。教えてくれてありがとう」
  • 「かなしかったんだね。そういう気持ちも大事だよ」
  • 「うれしい気持ち、伝えてくれてうれしいな」

ポイントは「正解・不正解を決めない」こと。どんな感情も受け止めてあげましょう。

6.明日はどんな気持ちになりたい?

「明日はこんな気持ちになりたいな!」を一つえらんでね。

□ うれしい

□ たのしい

□ おちついた

□ わくわく

□ どきどき

感情を表現できる力は一生の財産

感情をうまく表現できる子どもは、

  • 自己肯定感が高まり
  • ストレスをため込みにくく
  • 人間関係を築きやすい

という大きな強みを持ちます。

親の関わり方次第で、子どもは安心して自分の気持ちを言えるようになります。「泣いてもいい」「怒ってもいい」「言葉にしていい」——そんな家庭環境が、子どもの心を健やかに育てるのです。

今日からできることは、子どもの気持ちに名前をつけてあげること、そして親自身も感情を素直に表すこと。この2つを意識するだけでも、子どもの心はぐんと自由になります。ぜひ生活の中に取り入れてみてくださいね^^

※本記事の一部は、公認心理師などの資格を持つスタッフの監修を受けていますが、記事全体は拝み師®カウンセラー捺月美羽(なつきみう)の実体験や相談事例をもとにまとめています。

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