あなたの子どもは大丈夫?夏休み明けの異変と傾聴の仕方

夏休みが終わり、新学期が始まりましたね。

お子さんが小学生でも中学生でも高校生だとしても……どんな様子でしょうか?

「久しぶりに友だちに会えて楽しそう」

「夏休みの宿題をなんとか終わらせて、ホッとしたみたい」

そんな声が聞こえてきそうですが、中には「なんだか元気がない」「口数が減った気がする」と、お子さんの些細な変化を感じたら、それは心からの小さなSOSかもしれません。

実は、子どもの自殺は長期休業明けの時期に増加する傾向(*1)にあります。

それだけ「友だちとうまくやれるかな」「授業についていけるだろうか」――そんな不安を抱えているのかもしれません。

いや、すでに上手くいっていないお子さんもいるかもしれないわね。

私の知り合いの教師が務めている学校でも、早速友達関係のトラブルで学校へ行けても教室には入れないという生徒が出てきているみたい……

「うちの子は大丈夫かな?」そう思ったあなたへ。

この記事では、子どもの心のSOSを見逃さずに、そっと寄り添い、守るための方法をお伝えします。

*1 出典:令和7年2月28日児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1414737_00015.htm

「元気がない」は「心が疲れている」サインかもしれません

「学校に行きたくない」――そうはっきり言える子は実は多くありません。

特にまじめで繊細な子どもほど「きちんとしないと」「期待に応えなきゃ」 そんな親の期待に応えようとする気持ちは強く、本音を隠してしまいます(*2)その結果、心が限界に達してから不登校(もしくは夏休み明けに学校に行きづらくなってしまう)という形で表れることもあるの!

出典:思春期の自己肯定感のあり方に影響を及ぼす要因について
―学校生活適応感,生活習慣との関係を中心に―
粟谷 初子・本間 友巳
(聖泉大学カウンセリングセンター・京都教育大学) - PDF
https://www.kyokyo-u.ac.jp/Cece/10-21.pdf

そもそも、子どもが不登校になるまでには緩やかなプロセスをたどることがほとんど。例えば、何日か連続で休んだ後、全く学校に行けなくなるといったような形です。

でもね?心の疲れは、まるで風邪のようなものです。

無理をさせると、もっとひどくなってしまうことも……

だからこそ、もし「学校に行きたくない」そう言われたら、まずは“言葉にならないサイン”(*3)に気づき「休ませてあげること」が何より大切なのよ^^

*3 出典:子どものSOSサイン
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/sos/index.html

見逃さないで!子どもの「いつもと違う」サイン

子どもの異変に気づくためには、日常の小さな変化を見逃さないこと。言葉にならない子どものSOSは、態度や行動に現れることがほとんどです。

例えば以下のようなサイン、ありませんか?

  • 趣味やこれまで好きだったことへの興味を失った
  • 急に成績が落ちた
  • 集中力が続かない
  • 身だしなみを気にしなくなった
  • 健康管理に無頓着になった
  • 睡眠不足や食欲不振、体重減少など、体の不調を訴える

もし、このようなサインがひとつでも見られたら要注意!それはお子さんの心の負担が身体や行動に現れ「もう限界だよ」と伝えているのかもしれません。

早めに気づくことで、不登校や深刻なトラブルを未然に防ぐことができます。

まずは、その声に耳を傾けてあげてください。そこで必要な「傾聴」についてみていきましょう。

子どもの心に寄り添う「傾聴」の仕方

こちらから「どうしたの?」と声をかけても「別に……」と返されてしまうこともあるかもしれません。

そんな時は怒ったり質問攻めにしたりするのではなく、ただ静かに「聞く姿勢」でいることが大切です。

お子さんの心を守るために大切なのが「傾聴」です。
傾聴とは、ただ話を聞くだけではなく「あなたを大切に思っている」という姿勢をもって耳を傾け、相談内容を正しく理解すること。

客観的情報を理解するだけでなく、相手への関心と相手を大切にする思いで感情を汲み取ることが大切よ??

ポイントは以下の3つです。

安心して話せる環境をつくる

家族が集まるリビングではなく、誰かほかの人に聞かれないお子さんの部屋や二人きりになれる場所で、時間を気にせずゆっくり話せる環境をつくってあげましょう◎

相談時間は無制限じゃないほうがいいみたい。

緊急の場合を除いて1時間程度でいったん結論を出すのか、日時を改めて話を聴く工夫も必要よ!

その
1

口をはさまず「そうなんだね」とただ聞く

「どうしてそうなったの?」 「〇〇すればよかったのに」などの質問や説教、アドバイスは避けて、まずは「わかろうとする姿勢」を示しましょう◎

注意や説教を早く言いすぎると、相手は「わかってもらえなかった」「受け入れてもらえなかった」と感じ、相談する意欲を失うかもしれないから……

それなので、お子さんが話始めたら途中で口を挟まずに、まずは最後まで聞きましょう◎

相槌を打ちながら「そうなんだね」「辛かったね」と、共感する気持ちを伝えてください。

その
2

言葉の裏にある気持ちに気づく

お子さんの言葉だけでなく、表情や声の調子、仕草や態度などにも注目しましょう。

「学校で友達とうまくいかなくて…」 そう言っているけれど、本当は「友達に嫌われたらどうしよう」と不安に思っているのかもしれません。

無理に隠された気持ちを引き出そうとせず、ただ「あなたがそう感じているんだね」と受け止めてあげましょう。「わかってもらえた」と子どもが思えた瞬間、心は少しずつ開いていきます。

「傾聴」相手に自らの考えや感情を伝えようとすることで、あいまいだった考えや感備が明確になり、お子さん自ら問題の解決策を見出す可能性が高くなるかもしれません^^

出典:積極的傾聴法(アクティブリスニング)
https://keiei-shinri.or.jp/word/%E7%A9%8D%E6%A5%B5%E7%9A%84%E5%82%BE%E8%81%B4%E6%B3%95%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%89/

その
3

一人で抱え込まないで??

シングルマザーや単身赴任で、なかなか自分以外の人に相談できない人もいるでしょう。もし、お子さんが元気のない状態が続くようであれば、ひとりで悩まず、専門家の力を借りることも視野に入れてみてください。

「わざわざ相談することでもないかな」「親の私がしっかりしなきゃ」 そう思ってしまうかもしれませんが、専門家はあなたの味方です。

専門家への相談をためらわないでほしい3つの理由

  1. 早期発見が、お子さんの心を回復させる第一歩になるから
  2. 適切な相談先につなぐことが、問題解決への一番の近道になるから
  3. 客観的な視点から、より良い解決策を見つけることができるから

メンタルクリニックや診療内科はハードルが高くても、スクールカウンセラーや精神保健福祉センター、保健所、産業保健総合支援センター、産業保健総合支援センター地域窓口 (地域産業保健センター)など子育ての相談に乗ってくれる場所はたくさんあります。

「うちの子のこんな様子、どう思いますか?」

そんな風に、まずはお母さんから相談してみるのもいいかもしれません。

もちろんその前に美羽に話してみるでもいいのよ◎

最後に

お子さんの「いつもと違う」サインに気づき、そっと寄り添えるのは、一番近くにいるお母さんだからこそできることよ?

「大丈夫かな?」と心配になるのは、お子さんのことを大切に思っている証拠。

お子さんのペースで、無理せず一歩ずつ。

そして、決して一人で抱え込まないでください。

もし今回の記事を読んで不安な気持ちになった方は、お話を聞かせてくださいね?

※本記事の一部は、公認心理師などの資格を持つスタッフの監修を受けていますが、記事全体は拝み師®カウンセラー捺月美羽(なつきみう)の実体験や相談事例をもとにまとめています。

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