【中高年の8割が直面】中年の危機をどう乗り越えればいい？

あなたは

突然仕事にやりがいや関心がなくなる

職場での自分の立場と気持ちの乖離に戸惑う

同世代や若い世代の活躍を見て焦燥感に駆られる

自分の至らなさに自信喪失し、消えてしまいたくなる

生きていても楽しくない

虚無感に苛まれたり孤独を感じたりする

残りの人生をどう生きていこうかなどと悩んでいませんか？

それ、もしかしたら中年の危機（ミッドライフ・クライシス）かもしれません！！

一般的に中年とは、40代～50代半ばくらいの方を指します（美羽のコラムの読者さんに多い年齢層ね）。

理想を追い求め可能性を信じていた時代が終わり、ほぼ人生の折り返し地点とも言えるでしょう。子育てがひと段落ついたりキャリアを積んだりして、自分はもちろん周りからの評価や見方、環境などが大きく変わる時期でもあるわね。そのため悩みも増え葛藤し、人生に危機感を持つ人多いみたい……

あなたはどう？誰にも話せず、モヤモヤしていませんか？

不安は尽きずに行き詰まり「人生における幸せって何？」とまで考えて、眠れなくなるなんていう人も……。

そこで本記事では中年の危機（ミッドライフ・クライシス）とは？女性に多い不安や悩みについて触れながら紐解いていこうと思います。

「中年の危機（ミッドライフ・クライシス）」とは？

その名の通り、40代〜50代の中高年特有の心理的危機や、中年期に陥る鬱病や不安障害のこと。『中年クライシス』や『ミドルエイジ・クライシス』などとも表記されるようです。

（似たようなものにゴーギャンコンプレックスというものがあるみたい）

「自分はまだ何も生み出したり成し遂げたりしていない」
「こんな中途半端で人生終わってしまうのか」
「もっといい人生があるのではないか」
「とはいえ、コレといった何かを見つけられない」
「自分の人生、本当にこのままでいいのだろうか？」

などといった仕事のことや家族（配偶者）との関係、これからの人生を考えて思い悩む心の不安や葛藤のこと。まさに、大人が迎える“第二の思春期”のようなものね。

あなただけではありません。
万人どころか、中年の約8割もの人が経験する“メンタルヘルス上の課題”とも言われています。

なぜ「中年の危機（ミッドライフ・クライシス）になるの？

中年の危機の原因は

体力の衰えや更年期などの身体的な変化
定年退職するなど、社会的役割の変化
子どもの自立や親の介護など、家族関係の変化
仕事（キャリア）への意欲の低下
結婚や出産、若さへの焦り
将来への不安

などと考えられています。

これまで築いてきたアイデンティティが変わることに心がついていけないことにより、精神的に不安定になることが原因なのでしょう。心のどこかで「貯金も経験もあるし、いつだって仕事を辞められる。」などと思っているからなのかもしれません。

不安感から鬱になる方も少なくないそうです。精神疾患のきっかけにもなりうるミッドライフクライシス。

心当たりがあるもしくは自分はどうなのだろう？と思った方のために、チェックリストをお教えします。

あなたは大丈夫？8つのチェックリスト

ここでは精神科医の熊代先生が作成されたチェックリストを引用させていただきます。以下の8項目のうち、4つ以上当てはまったら、ミッドライフ・クライシスの可能性があるそうです。

家庭生活や仕事にやりがいを感じられない
人生の決断をするなら今しかないと思っている
子育ての終わりに満足より寂しさを感じる
続けていけそうな趣味がない
人間関係に不満を持っている
今までの生き方に限界を感じている
老いや身体の変化をうまく受け入れられない
これらの悩みについて話せる相手がいない

いかがですか？

４つ以上当てはまりましたか？

実は思考停止しているのにも関わらず、それを見ないフリして自分の体にムチを打っていませんか？

熊代先生によると、未然にミッドライフ・クライシスに陥らないようにするには、『年をとればとったなりに生きていける』と割り切って、あまり深刻に考えすぎないようにすることが重要とのこと。

人生はジェットコースターや観覧車のようなもので、時間をかけて上へ向かっていき、ピークに達すると徐々に下ってゆく。観覧車の人もいればジェットコースターのようにスピードがある人もいるでしょう。この頂点を迎えようとするくらいに漠然と危機感を募らせることがあり、ミッドライフクライシスを迎えるというイメージです。

また、家族や職場の人間関係など、どこか相談できる場があると良いそうです。

でも、もう既に自分が「中年の危機（ミッドライフ・クライシス）」だと自覚してしまったら、どうすれば良いの？と不安になった方もいるかもしれません。

そういう方のため、次に乗り越え方をお教えします。

「中年の危機（ミッドライフ・クライシス）」の乗り越え方

まずは『今の自分』を受け入れてあげましょう。

その上で『これからの自分』に対しても受け入れられるように、少しずつ乗り越える準備をしていくのです。

余計な情報をシャットアウトする
インターネットやスマートフォンが普及し、いつでもどこでも簡単に情報を手に入れることができるようになりました。
ネットをはじめテレビやSNSは不安を煽る内容も多いです（人の噂話も似たようなものかしらね）。余計な情報に惑わされたり振り回されたりしやすい人もいますよね。
もしそうなら……精神的に不安感にならないように、あえて情報をシャットアウトしてしまうのも一つの手です。
自分は見守られていると思う
夫婦関係がうまくいっていなかったり子どもが独り立ちをしたりと孤独を感じるという人も多いわよね。
ですが、人は最終的には1人で死にゆくものだからそもそもが孤独なの！
それでも孤独を感じるなら、そうね。。
ご先祖様や神さま仏さまなど自分が信じるものがあればそれでもいいけれども、永続的に続く大きな存在に見守られているとか思うと少しは気持ちが和らぐかもしれません。
自分を自ら悲劇のヒロインにしない
YouTubeやインスタを見ると「あの人は幸せそうでいいな」とか「キラキラしていて羨ましい。それに比べて私は……」などと思ってしまいますよね。
でも、幸せそうに見える人も“そう見える”もしくは“見せている”だけで、案外裏では苦労しているものです。
例えば、旦那さんと家庭内別居状態とか義母にいびられているとか借金に苦しめられているとか、言わないだけで病気を抱えているかもしれません。見てくれだけで判断したり自分を可哀想な存在だと思い込んだりするのは幸せになれないのでやめましょう！
今できることに集中する
年を重ねてくると、「あの時〇〇していればよかった」「こういう人生もあり得たのかもしれない」などと後悔したって、過去は変えられません。タイムマシンで昔に戻れるわけでもありません。
それなら、できることからはじめてみませんか？
今日はリビングのここをとことん綺麗にしてみようとかでもいいでしょうし、仕事をしているなら小さな成果を出すも良し。
「20年もやっているんだからいいところを見せなければ」とか「こうでないとカッコ悪い」とか、それって結局無駄なことなのよね。
生活を整える
悩みすぎたり考えすぎたりすると睡眠不足になったり生活リズムが崩れたりします。そのため睡眠時間の確保や睡眠の質の向上はもちろん、１日３食バランスよく食べることや適度な運動などを心がけて、意識的に生活を整えるようにしましょう。
これは、自分を大切にすることにも繋がっていきますからね。
長続きできる趣味を探してやってみる
譲れないことがあればそれでもいいですし、昔やりたかったけれどあきらめざるを得なかったことでもいいでしょう。2番に興味があることでも構いません。スポーツでもガーデニングでも本を読むことでも何でもいいですし小さなことでもいいです。
人の目を気にせず堂々と何かに没頭する。挑戦をやめない。そんなときがあってもいいじゃない？
日々いろいろなことがあって大変だけれど、その中にも楽しみを見つけていけたら気持ちも上向きになるはずよ。
ただ、不安だからといって行き当たりばったりで
「大学に入って学び直そう」
「お金を借りて起業しよう」
「株や仮想通貨に投資しよう」
すべてを捨てて人生をやり直そうもしくは自分の理想を叶えようとする人も多いですが……ちょっと待って？
ビジネスでも好きなことでも計画がなければ上手くいきませんからね。