彼のことは好き。でも、『彼といる自分』が嫌──あなたが自分を好きになれるように

最近よく「彼のことは好き。でも、彼といるときの自分を好きになれない」というお悩みをいただきます。

たとえば

  • 「何でこんな当たり前のことも私はできないんだろう」
  • 「彼はあんなことがスマートにできて凄い」
  • 「メンタルの弱い私と付き合ってる彼に申し訳ない」
  • 「会話下手だし私って人見知りなのかも」
  • 「こんなにネガティヴだったっけ?」
  • 「好きと言われないことで不安になりたくない」
  • 「LINEの頻度で愛情を測りたくない」

みたいな。

会社にいる時やお風呂に入っている時も、泣いてしまうという人までいらっしゃいます。

“好き”と“苦しさ”の狭間で心が引き裂かれるような想い――

これは、年齢に関係なく多くの女性に共通する切実な心の声だよね。

この矛盾には、いくつか心理的な背景がありますので、本日はそのモヤモヤを晴らし自分を好きになれるヒントをお伝えします!

自分が嫌いになる背景5選

なぜ「自分が嫌い」になるのでしょうか?その背景には、以下のような複雑な心理や状況が絡んでいます。

自己肯定感の低さと“自分への×印”

恋愛をしていると、無意識に「彼にどう見られているか」を気にしてしまう人も多いわよね。

特に年齢や容姿への不安があると「ありのままの私は愛されないのでは……」という思い込みが強まることもあるでしょう。

また、過去の恋愛や育った環境から「こんな私じゃ好かれない」「魅力なんてない」といった自己否定の思いを抱えていると、相手の愛情を素直に受け取れずに自分を責めてしまいがち……。

これらが原因で「彼といる自分」が切なく、嫌になるのです。

その
1

彼との関係の“すり合わせ疲れ”

彼に好かれたい気持ちが強いあまり、無理に相手に合わせてしまうこと(*1)ってないかしら?

そうすると「我慢ばかりしている」「彼は好きだけど、いつも自分だけ合わせている」「自分のペースを奪われている」といった違和感が積み重なります。

結果として「彼と一緒にいるときの自分が嫌」と感じてしまうのです。

それがやがて疲れと苦痛に変わり、気づけば自分の感情も喜びも置き去りに──そんな心の疲労が、自分への嫌悪へつながるのでしょう。

*1 Self-compassion also had a stronger negative association with social comparison, public self-consciousness, self-rumination, anger, and need for cognitive closure.
(自己肯定感は、社会的比較、公的自己意識、自己反、怒り、認知的確実性の欲求と、より強い負の関連を示した。)

出典: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1467-6494.2008.00537.x

Neff & Vonk の研究によれば、自己肯定感が低いほど「社会的比較」や「他人からどう見られるかという意識」が強くなる傾向があると記述があります。

つまり、相手に好かれたい気持ちから無理に合わせてしまい、自分らしさを見失うリスクが高いと考えられるということです。

まとめると...(出典元の要約

  • 自己コンパッションが低い人は、社会的比較や「他人からどう見られるか」(公的自己意識)に囚われやすい。
  • その結果、相手に合わせすぎたり、自分を抑え込んでしまう傾向が強まる。
  • 逆に、自己肯定感の高い人は、自分を受け入れつつ相手と関わるため、無理な同調が減る
その
2

「その人といる自分が好きかどうか」は恋の質に直結

恋愛において「自分が好きでいられる関係」は幸せよね?

「一緒にいると良い自分でいられる」と感じる相手ほど、関係に安心感が生まれます。でもその逆は、不安と自己嫌悪の温床になります。

心理学では「恋愛の質」を判断する基準の一つに、「相手といるときの自分を好きでいられるか」があるようです。

相手と一緒にいると「笑顔になれる」「自信が持てる」と思えるなら良い関係。

逆に「小さく見える」「ダメな自分になる」と感じるなら、関係のバランスが崩れているサインかもしれません。

その
3

承認欲求と不安のバランス

「もっと愛されたい」「彼の一番でいたい」という気持ちが強いと、彼の態度ひとつで一喜一憂しやすくなります。

期待どおりの反応が得られないと「私には価値がないのかも」と自分を責める気持ちにつながりやすいのです。

その
4

過去の経験やトラウマの影響

幼少期に「自分は認められない」「愛されにくい」と感じた経験があると、恋愛関係の中でも同じ感覚を再体験しやすくなります。
相手の態度や言葉を通じて、自分の中に眠っていた不安やコンプレックスが刺激されるもしくは浮き彫りになるパターンです。

たとえば、

  • 積極的で人付き合いが得意な彼 → 消極的な自分が嫌になる
  • 自由奔放でマイペースな彼 → 我慢して合わせてしまう自分に違和感を覚える

惹かれた理由と「一緒にいる自分が嫌になる理由」は、実は裏表の関係にあることも多いのです。

その
5

もしかしたら彼と出会って、はじめて「自分」というものに向き合った(直面した)というケースもあるでしょう。

  • 社交的な彼で、彼の友達と会う機会が多くなり、人見知りだと気付いて劣等感を感じてしまった
  • 彼からの言葉で「私ってこんなに承認されたいんだ」と気づく
  • 嫉妬や不安に直面し、「本当は自分に自信がない」と理解する

でも、自分を決して否定しないで?

彼と出逢わなければ気づけなかった“自分の弱さ”や“本音”に向き合うタイミングなのかもしれません!!

人は出会うべき人と出会うべき時期に出会うようになっているといいます。

人の出会いには偶然はなく、すべて必然だということです。

「彼といる自分が嫌になる」背景は、彼が原因というより“自分の中の不安や自己否定感”が映し出されているケースが多いということがお分かりいただけたでしょうか?

そのため、解決の糸口は「彼を変えること」よりも「自分をどう扱うか」「自分の気持ちをどう整えるか」にあると言えます。

人は変われます。

そして変わろうと思った瞬間から動き出すのよ^^

自分と彼との関係を少しずつ整えるために

さて。ここからは具体的なアプローチをいくつかご紹介しますね。

自分の感情を書き出し“見える化”して整理する

まずは「なぜ嫌だと感じるのか」を整理するところから始めます。自分が「嫌だ」「苦しい」と感じる瞬間を紙やノート(メモ)に書き出しましょう!
できれば、どんな言動・状況がそう感じさせているのかも具体的に。

たとえば

  • 嫌だと感じた瞬間(例:彼の言葉に反応して不安になった)
  • そのときの自分の気持ち(例:「軽く見られている気がする」「私が足りないのでは」)
  • 本当はどうしたかったか(例:「認めてもらいたかった」「安心したかった」)

このように書き出すことで「彼が嫌なんじゃなくて、私が“認められたい欲求”に反応してるんだ」などと冷静に気づけるようになりますよ◎

その
1

自分の価値を“彼基準”から外す

彼からの態度や言葉で自分の価値を決めてしまうと、どうしても自分を嫌いになりやすいです。

そこで意識したいのは 「彼にどう見られるか」ではなく「自分がどう在りたいか」。

例を出すと

  • 「彼に褒められるためにダイエットする」 → 「自分が心地よく過ごすために体を整える」
  • 「彼が喜ぶから料理を頑張る」 → 「自分も楽しめるから料理を工夫する」

このように主語を「彼」から「私」に変えるだけで、気持ちがスッと軽くなるわよ。

その
2

小さな「自分らしさ」を取り戻す

恋愛にのめり込むと、自分の趣味や友人との時間を後回しにしがちになる人も少なくありません。「彼といない時間に、自分を満たすこと」を意識してみましょう!

  • 好きな音楽を聴きながら散歩する
  • 信頼できる友人とおしゃべりする
  • 新しいことを学ぶ(資格・趣味・読書など)

何だっていいのだけれど、自分の世界を持つと彼と一緒にいるときも「自分が小さくならない」感覚を取り戻せるわよ。

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その
3

コミュニケーションの見直しと対話

「今の自分の気持ち」を彼に丁寧に伝えてみるのも大切よ?例えば、「一緒にいる時間は好きだけれど、私のペースも大切にしてほしい」など、相手を責めずに素直な思いを伝えることで、お互いの理解が深まります。

彼に不満や不安を伝えるときは「責める」形ではなく「Iメッセージ」で伝えると受け入れてもらいやすくなります。

  • NG例:「どうしていつも私を大事にしてくれないの?」
  • OK例:「私は、もっと一緒に過ごす時間を大切にしたいと思っているの」

自分の気持ちを素直に伝えることは、自己嫌悪から抜け出す第一歩◎

その
4

自己肯定感を育てる習慣を持つ

日常の小さな「できた!」を積み重ねて、自分を好きになる力を養う方法もあります。

  • その日の「よかったこと」や「できたこと」を3つ書く(例:朝のコーヒーが美味しかった、彼に笑顔で挨拶できた、夕食を工夫できた)
  • 鏡の前で「今日もよくやっている」「私は大切にされていい存在」と自分に声をかける
  • 比較を減らす(SNSの見過ぎをやめる、比べたくなったら一旦スマホを閉じる)

自分を褒めることは、彼との関係だけでなく人間関係をよりよくする土台にもなるわよ♡

その
5

心理的に「幸せな自分」を思い描く

彼といるときに「最高な私」でいられるイメージを持ってみましょう!

「好きな自分でいられる関係」がどんな関係なのか、自分の内側から思い描くだけでも、現実への指針になりますよ^^

その
6

「その人といる自分が好きか?」を問い直す

恋愛の質を見直すときの基準に、こんな問いがあります。

  • 「彼と一緒にいるとき、私は笑顔でいられるだろうか?」
  • 「彼と一緒にいる自分を、私は好きだろうか?」

もし答えが「NO」ばかりなら、関係を見直すサインかもしれません!

「別れる」だけが答えではなく、「距離を置く」「付き合い方を変える」という選択肢もあります。

大切なのは、「彼が好き」以上に「自分を好きでいられる恋愛」を選ぶこと◎なんらかの利害関係でつながることはできても、それ抜きの恋愛・友情関係を続けるには努力がいりますからね。

その
7

変化はゆっくりでも必ずある

「彼のことは好き。でも、彼といる自分が嫌い」という心の矛盾は、自己肯定感や関係のすり合わせ疲れ、不安感など複数の感情が重なって起きています。

それでも、大切なのは……自分の気持ちを無視せず、あなたが「好きな自分」でいられること。

あなたはどんな自分になりたい(理想)ですか?

彼とは合わないなと思うならそれまでだけれど、彼を好きならそれをエネルギーに変えて、少しずつでも理想に近づいて行きましょう!

きっと自分の知らなかった素敵な「自分」を発見できます。お互い学び会えたらもっと素敵♡

そして、彼と一緒に輝けるといいわよね^^

好きな人と一緒にいられれば幸福であるように、好きな自分を感じられることもやはり幸福だと思うから。

※本記事の一部は、公認心理師などの資格を持つスタッフの監修を受けていますが、記事全体は拝み師®カウンセラー捺月美羽(なつきみう)の実体験や相談事例をもとにまとめています。

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