毒親育ちのあなたへ:育った環境が心に与える影響と回復法

「どんなに頑張っても認めてもらえなかった」

「愛されるってどういうことか分からない」

「自分の親は、もしかしたら毒親だったのかもしれない」

そんな想いを抱えて生きてきた方へ——。

心の中に複雑な感情が湧き上がってくるかもしれません。怒り、悲しみ、そして「どうして自分だけ…」という孤独感。

この記事では「毒親育ち」が心に及ぼす深い影響と、そこから抜け出すための具体的な回復法をご紹介します。

毒親とは?その特徴と育てられた子どもの傾向

「毒親」という言葉は、医学的な専門用語ではありませんが、一般的には子どもの心や人生に悪影響を与える育て方をする親を指します。

身体的な虐待だけでなく過干渉や否定・無関心・心理的コントロールなど、目に見えない形で子どもの心を傷つけることもあります。その特徴は多岐にわたりますが、代表的なものをいくつかご紹介します。

よくある毒親の特徴

  • ·過干渉・支配型: 子どもの進路や友人関係、恋愛など、人生のすべてを親が親の価値観でコントロールしようとします。「あなたのことを思って言っているの」という言葉で、子どもの行動や思考を縛り付けます。
  • 無関心・ネグレクト型: 子どもの気持ちや存在を無視し、愛情や関心を示さない親です。物理的な世話はしても、心の交流がほとんどありません。
  • 暴力的・虐待型: 身体的暴力だけでなく、言葉の暴力(暴言、人格否定)や精神的虐待を日常的に行います。
  • 自己中心的・依存型: 自分の感情や欲求を最優先にし、子どもを自分の都合のいいように利用します。子どもに過剰な期待や依存をし、精神的な支えを求め続けることもあります。

毒親に育てられた子どもの傾向

こうした環境で育った子どもは、大人になってから以下のような傾向が見られることがあります。

  • 自己肯定感が低い:「自分には価値がない」「どうせ何をしてもダメだ」と思い込み、自信が持てないので自分を愛することができません。
    → 東京都教育委員会の報告でも、日本の子どもたちは他国と比べて自己肯定感が低い傾向が続いていることが示されています。
    ある調査では、「自分自身に満足している」と答えた割合は諸外国よりも低く、日本の子どもは自己肯定感に課題を抱えていることが明らかになっています。
    (*1)の引用文は、東京都教職員研修センターによる研究資料をもとにしたもので、各国比較の客観的データとして非常に説得力があります。
    *1 自尊感情や自己肯定感に関する研究
  • 自己肯定感が低い:「自分には価値がない」「どうせ何をしてもダメだ」と思い込み、自信が持てないので自分を愛することができません。
  • 自己肯定感が低い:「自分には価値がない」「どうせ何をしてもダメだ」と思い込み、自信が持てないので自分を愛することができません。
    東京都教育委員会の報告でも、日本の子どもたちは他国と比べて自己肯定感が低い傾向が続いていることが示されています。
    ある調査では、「自分自身に満足している」と答えた割合は諸外国よりも低く、日本の子どもは自己肯定感に課題を抱えていることが明らかになっています。
    (*1)の引用文は、東京都教職員研修センターによる研究資料をもとにしたもので、各国比較の客観的データとして非常に説得力があります
    *1 自尊感情や自己肯定感に関する研究
  • 人に依存しやすい:親から愛情をもらえなかったため、他者からの承認や愛情を過度に求め、依存的な人間関係を築きがちです。
  • 完璧主義: 親からの厳しい期待に応えようとした結果、何事も完璧にこなさなければならないという強迫観念に囚われます。ですが、頑張っても満たされないことも多いです。
  • 境界線が引けない: 自分の気持ちより他人の気持ちを優先し、人間関係において適切な距離を保つことが苦手です。
  • 他人の顔色ばかり伺う:相手の機嫌を損ねないよう過度に気を配り、自分自身の感情や意見を抑え込みそれに合わせようとします。

毒親育ちの心に刻まれる“見えない傷”

毒親に育てられた子どもは、「安全な場所」であるはずの家庭で常に緊張状態に置かれてきました。愛情を求めても拒絶され、自分の存在を否定され続けた経験は、心に深いトラウマが残ります。 兵庫県こころのケアセンターの資料では、トラウマ体験による心の傷は、時間が経っても自然に消えることはなく、心理的なサポートが必要になることがあるとされています。(*2)

*2
出典:[兵庫県こころのケアセンター]
https://www.j-hits.org/document/child/page3.html

子ども時代に満たされなかった心の傷を抱えたまま、大人になります。身体的な傷とは違い、心に刻まれた傷は目に見えません。

しかしその痛みは深く、子どもの頃の記憶としてあるいは漠然とした生きづらさとして、私たちの心にずっと残り続けます。それだけでなく、恋愛や友情、仕事、人間関係などあらゆる場面で自己認識に大きな影響を与えます。

たとえば

  • 「どうせ私なんて…」という意識
  • 褒められても受け取れない
  • 人間関係がうまく築けない
  • 恋愛や仕事で“尽くしすぎる”傾向
  • いつも「認めてほしい」と心が叫んでいる

これらはすべて、“愛されなかった経験”が根底にある反応なの。

「自分に問題がある」と思ってしまいがちですが、それは心の防衛反応!あなたを守るために、心がそう反応しているのです。

大人になってから現れる毒親の影響

子どもの頃の傷は、大人になっても人間関係や自己評価にさまざまな形で現れます。

▼恋愛で…

  • 相手に尽くしすぎて疲れてしまう
  • 自分を押し殺して、相手の期待に応えようとする
  • 愛されている実感が持てず、不安になる

▼仕事で…

  • ミスを極端に恐れ、自分を責めすぎる
  • 頑張っても評価されないと落ち込む
  • 人に頼るのが苦手で、全部抱え込んでしまう

▼人間関係で…

パートナーや友人を無意識に選んでしまう

苦しい人間関係を繰り返す

自分の感情を抑圧してきたため、感情がわからなくなる

▼家庭で…

  • 自分の親と同じようなことを子どもにしてしまう
  • 家族との距離感がうまく取れない
  • 親を嫌っているのに罪悪感が拭えない

他にも、親との関係で負った心の傷が原因で、生きづらさを抱えている「アダルトチルドレン」や、常に不安や緊張を抱えることで「うつ病」や「不安障害」、「摂食障害」などの心の病を発症するリスクが高まります。

自分を責めないで。毒親育ちのあなたに伝えたいこと

親から愛されなかったり暴言を吐かれたりしたことで「自分がダメだからだ」「自分がもっと良い子だったら……」などと、これまで自分を責めてきたのかもしれません。

あなたは、“悪い環境の中で懸命に生き抜いてきた人”。

親から与えられるべき無償の愛情を得られなかったことはあなたの責任ではなく、親の問題です。

あなたの自己肯定感の低さや生きづらさは、あなたの性格や能力の問題ではなく、育ってきた環境が原因なのです!

「私が悪いわけではない」

この言葉を、何度も、何度も、心の中で繰り返してください。

今日から自分を責めるのをやめ、心の傷と向き合う準備を始めましょう。

これからの人生をどう生きるかは、あなたの手の中にあるのよ?

心を癒すための5つの回復ステップ

過去の傷を癒し、自分らしい人生を歩むための具体的なステップをご紹介します。

自分の感情を認める

まずは親への怒り、悲しみ、憎しみ、そして寂しさなど、自分の心の中にある感情に目を向けましょう!

どんな感情も否定せず「そう感じているんだな」とありのままを受け入れてください。その感情をノートに書き出すことも効果的◎

STEP
1

親との境界線を引く

親に対して罪悪感を持っている方も多いですが、自分を守ることが最優先!物理的・精神的に親と距離を置くことが大切です。

たとえば連絡の頻度を減らす、意識的に会わない日をつくる、お金の援助をきっぱりと断るなど、あなた自身の心をこれ以上傷つけないために、明確な境界線を引きましょう。

STEP
2

信頼できる人を見つける

あなたのことをありのままに受け入れ、尊重してくれる人を見つけましょう。

親に言えなかったこと、心の中に閉じ込めてきた感情を、信頼できる友人やパートナーに話してみるだけでも、心が軽くなることがあります。

STEP
3

自分を許し、愛する練習をする

過去の自分を「あの時もっとこうしていれば……」と責めるのをやめましょう。そして、毎日、鏡の中の自分に向かって「あなたはがんばっているよ」「大好きだよ」と優しく声をかけてあげてください。

過去の痛みや未来の不安に引きずられないために、“今ここ”を感じる時間を持ちましょう。

STEP
4

専門家の力を借りる

一人で向き合うのがつらいと感じたときは、無理をしないでください。長年ひとりで抱えてきた想いは、言葉にして誰かに聞いてもらうことで整理されます。

カウンセリングを受けることは、過去の傷を癒すための有効な手段なの◎もちろん美羽でもいいからね^^

すべてを完璧にやろうとしなくて大丈夫。

ひとつずつ、できることから始めましょう!

STEP
5

あなたの人生は、これから自分で創っていける

毒親育ちという過去は、確かに深い傷を残します。深い傷はあなたの人生から消えることはないかもしれません。

でも、それがあなたを苦しめる一生の呪いになる必要はないと思うの!

だって……その経験をどう捉えこれからどう生きていくかは、あなたが決めることができるから。

あなたは今、自分の力で変わろうとしています。
この記事にたどり着いたその一歩こそ、人生を変える大きな一歩!

これからは、あなた自身の意思で、あなたのための人生を創っていけるのです♪

「愛されなかった」ではなく「これから自分を愛していける」そんな未来を、焦らずに一歩ずつ一緒に歩んでいきませんか?

少しずつでも、自分を取り戻す第一歩になりますように。

あなたの幸せを心から願っています。

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